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ハマウツボ
ハマウツボ科
Orobanche coerulescens Stephan ex Willd.
岩手県:Bランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ10〜25cmの一年草で寄生植物。塊状に肥大した根茎から黄褐色の太い茎が直立する。鱗片葉は黄褐色、狭卵形で、先端は膜質、白い軟毛がある。5〜7月、茎の茎の上部に淡紫色の花を密につける。花軸、苞、萼、花冠に白い軟毛がやや密にはえる。苞と萼は先端が尖る。花冠は2唇形で、上唇は浅く2裂、下唇は3裂する。
分布の概要 沿岸に分布する。北海道・本州・四国・九州・琉球、朝鮮半島・中国・シベリア・ヨーロッパ(東部)に分布する。
生育状況 海岸や河原の砂地、あるいは丘陵地に生育する。
生存に対する脅威 海岸開発、海岸整備(防潮堤建設など)、河川改修など。
特記事項 ハマオトコヨモギやカワラヨモギなどのヨモギ属植物の根に寄生する。東日本大震災の大津波による影響は明らかでないが、今後の整備工事を含めて生育地は大きく変化するため、絶滅が危惧される。
文献
写真