| トップページ | RDBについて | RDBカテゴリー | 検索 |

サクラソウ
サクラソウ科
Primula sieboldii E.Morren
岩手県:Bランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ15〜40cmになる多年草。根茎は太く短い。全体に白色の縮れた長い毛がはえる。葉には長い柄があり、葉身は長卵形または卵状長楕円形、表面にしわが多少ある。4〜5月、花茎を伸ばし、先端に7〜20個の花を散形につける。花冠は一般的に紅紫色となるが、変化に富む。さく果は扁球形で、萼片よりも短く、裂開しない。
分布の概要 県内各地に分布する。北海道(南部)・本州・九州、朝鮮半島・中国(東北部)・シベリア(東部)に分布する。
生育状況 春先に日当たりがよい沢沿いや川沿いなどの湿性地に生育する。
生存に対する脅威 湿地開発、河川改修、道路建設、盗掘など。
特記事項 市民活動や環境啓蒙活動によって、個体の移植や保護が行われている地域がある。江戸時代から園芸化され、様々な品種が栽培されている。
文献 大森鉄雄(2012)花巻市のため池・湿性地の植物U―花巻市石鳥谷町域のため池等における水生・湿生植物,花巻市文化財調査報告書6:1-50
高橋大等(1999)岩手県におけるサクラソウの分布,岩手植物の会会報36:30
写真