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ヤナギトラノオ
サクラソウ科(ヤブコウジ科)
Lysimachia thyrsiflora L.
岩手県:Bランク        環境省:なし

形態 高さ30〜60cmになる多年草。根茎は長く伸び、そこから円柱形でやわらかい茎を直立させる。葉は対生し、披針形で先端は尖り、黒い腺点がある。6〜7月、下部の葉腋か総状花序を出し、花を密生する。花冠は黄色で深く6裂し、裂片は広線形で、上方に少数の黒点がある。さく果は球形で、黒点がある。
分布の概要 八幡平市、滝沢市、盛岡市玉山区などに分布する。北海道・本州(中部以北)、北半球の寒帯に分布する。
生育状況 低地の湿地、ため池の縁、高層湿原の周縁部などに生育する。
生存に対する脅威 湿地開発、圃場整備、乾燥化、踏み荒らしなど。
特記事項 沿岸の休耕地にも生育したが、東日本大震災の大津波を受けた後、埋め立てられ、絶滅した。
文献 井上幸三(1986)夜沼とほかの二つの湖沼の水草について,岩手植物の会会報23:1-4
小水内長太郎・鈴木弘文(1981)御箱崎半島の植物追跡について,岩手植物の会会報18:17-23
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