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オオタカネバラ
バラ科
Rosa acicularis Lindl.
岩手県:Bランク        環境省:なし

形態 高さ1〜1.5mになる夏緑広葉低木。幹の株は地面を這い、途中から立ち上がる。樹皮は紫褐色で、帯白色の刺針を多数つける。葉は5〜7個の小葉からなり、耳片は半卵形で先端は尖る。小葉は楕円形で、やや粗い短鋸歯がある。6〜7月、小枝の先に1〜2個の花をつける。花は紅紫色で、花弁は平開し、倒卵形となる。果実は黄赤色に熟し、先端は強くすぼまり、宿存性の萼片が直立する。
分布の概要 八幡平、北上山地に分布する。北海道・本州(中部地方以北)、朝鮮半島(北部)・済州島・中国(東北部)・サハリン・カムチャツカ・シベリアに分布する。
生育状況 亜高山帯のダケカンバ林の林床、日当たりのよい岩礫地に生育する。
生存に対する脅威 自然遷移、盗掘など。
特記事項 蛇紋岩地や岩石流地にも生育する。いずれも個体数は少ない。
文献 竹原明秀(2001)櫃取湿原自然環境保全地域の植生と植物相,「自然環境保全地域等動向調査報告書」,43-77,岩手県生活環境部自然保護課
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