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タコノアシ
ユキノシタ科(タコノアシ科)
Penthorum chinense Pursh
岩手県:Bランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ30〜80cmになる多年草。根茎は肥厚し、数個の走出枝を出す。茎は直立し、分枝せず、無毛で淡紅色を帯びる。葉は狭披針形〜披針形、草質で、両端は長い鋭尖形で、細鋸歯がある。8〜9月、茎頂に数本の分枝した花枝をつけ、やや円味のある黄緑色の花を列状につける。萼裂片は直立から反転し、花弁はない。
分布の概要 県内各地に分布する。本州・四国・九州・奄美大島、東アジアに広く分布する。
生育状況 河川敷内の湿地、休耕田、沼地の周辺などに生育する。
生存に対する脅威 湿地開発、海岸整備(防潮堤建設など)、河川の改修、道路建設、乾田化など。
特記事項 生育地は減少傾向にあるが、休耕田の増加で増えている場所もある。東日本大震災の大津波によって絶滅した場所も多いが、その後、大発生した場所もある。これらは今後の海岸整備によって消失する可能性が高い。
文献 .大森鉄雄(2012)花巻市のため池・湿性地の植物U―花巻市石鳥谷町域のため池等における水生・湿生植物,花巻市文化財調査報告書6:1-50
大森鉄雄(2010)花巻市のため池・湿性地の植物T―旧花巻市域のため池・湿性地における水生・湿生植物,花巻市文化財調査報告書4:1-35
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