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ミヤマツチトリモチ
ツチトリモチ科
Balanophora nipponica Makino
岩手県:Bランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ8〜14cmになる多肉質の多年草。カエデ属植物などの根に寄生する。根茎は表面に皮目を散在し、肥大化、多数の大小不同の小さな根茎をつける。根茎と寄主の根の接合部は肥大し、木化する。7〜8月、一つの根茎に3〜4本、時には10本以上の花茎を出す。花穂は長楕円体〜楕円形体、橙赤色〜橙黄色で色の変化がある。雌花は無数に埋もれて、雄花はない。
分布の概要 一戸町、八幡平市、花巻市、西和賀町、奥州市、遠野市、宮古市などに分布する。本州(秋田県・岩手県以南)・四国・九州に分布する。
生育状況 夏緑広葉樹林の林床、特に渓流近くの斜面に見られる。
生存に対する脅威 森林開発、森林伐採、自然遷移など。
特記事項 雌雄異株とされているが、雄株は知られていないため、単為生殖すると考えられる。
文献 鈴木實(1989)岩手県南に分布の植物新知見,岩手植物の会会報26:36-40
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