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エゾノコウボウムギ
カヤツリグサ科
Carex macrocephala Willd. ex Spreng
岩手県:Aランク        環境省:なし

形態 高さ20〜30cmで、全体にざらつき革質の多年草。根茎は強剛で、太く長い這い、広がる。稈の基部の鞘は無葉で、黒褐色、長い繊維状に細裂する。小穂は多数密生し、穂状花序となる。頂部に雄花、基部に雌花をつける両性株と雌雄異株がある。後者の場合、雌花序の果胞ははなはだ開出して外曲し、黒褐色になる。
分布の概要 山田町、大槌町に分布する。北海道・本州(岩手県・秋田県)、サハリン・千島・オホーツク沿岸・北アメリカ西海岸に分布する。
生育状況 海岸の砂地に生育する。
生存に対する脅威 海岸整備(防潮堤建設など)、自然遷移など。
特記事項 2008年に新たに発見された。東日本大震災の大津波を直接受けたが、ほとんど影響は見られなかった。しかし、その後の海岸清掃により引き抜かれ、さらに防潮建設に伴い、絶滅の危機に直面している。
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