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イトナルコスゲ
カヤツリグサ科
Carex laxa Wahlenb.
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ20〜40cmになる柔らかい多年草。根茎は疎に叢生し、細い匐枝を出す。葉は青緑色で、下面は粉白色となる。頂小穂は雄性で線柱状、長い柄がある。側小穂は1〜3個あり、雌性で長楕円形、多数花をつけ、長柄で点頭する。果胞は卵形で、無毛、多数の脈があり、小乳頭突起を密につける。上部は急に狭まる。
分布の概要 春子谷地に分布する。北海道・本州(中部地方以北)、朝鮮半島・中国(東北部)・千島・シベリア・ヨーロッパ北部に分布する。
生育状況 湿原内のより湿性な場所に生育する。
生存に対する脅威 水質汚染、水質変化、乾燥化、自然遷移など。
特記事項 生育地は限定され、個体数もきわめて少ない。
文献 鈴木まほろ・小水内正明(2010)春子谷地の植物相U,「春子谷地生物相調査報告書2」(春子谷地生物相調査グループ編),3-11,岩手県立博物物
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