| トップページ | RDBについて | RDBカテゴリー | 検索 |

ネムロスゲ
カヤツリグサ科
Carex gmelinii Hook. et Arn.
岩手県:Aランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ30〜50cmになる多年草。根茎は密に叢生し、匍匐枝を出さない。稈の基部は暗赤色で、しばしば糸網状に細裂する。小穂は3〜5個あり、やや密につけ、最下のものは少し隔離する。頂小穂が雌雄性で、上部が雌花、基部が雄花となる。側小穂は雌性で、最下のものは短い柄がある。果胞は楕円形で多くの脈がある。
分布の概要 洋野町、釜石市に分布する。北海道・本州(東北地方)、サハリン・千島列島・カムチャツカ・ウスリー・朝鮮北部・アラスカ・北アメリカ(北西部)に分布している。
生育状況 海岸の砂地から礫浜に生育する。
生存に対する脅威 海岸開発、海岸整備(防潮堤建設など)、自然遷移など。
特記事項 分布の南限にあたる。東日本大震災の大津波の影響は未確認で、すでに絶滅している可能性がある。
文献 菊地政雄(1965)北上山系の植物相(概報)T,岩手植物の会会報2:1-12
写真