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ホソバウキミクリ
ミクリ科
Sparganium angustifolium Michx.
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 沈水〜浮葉性の水生多年草。葉は水面に達すると浮葉状態となり、長さ200cmに達するが、徐々に細くなる線形で、先端は円みを帯びる。7〜8月、分枝しない花茎を水面に出し、腋性または腋上性の2〜5個の雌性頭花と2〜3個の雄性頭花を離れるようにつける。果実は水面に浮いた状態につく。
分布の概要 八幡平市、雫石町に分布する。北海道・本州(岩手県・長野県)、ヨーロッパ・シベリア・アラスカに分布する。
生育状況 山地帯以上にある湿原内のやや深い池塘(水深70〜150cm)や湖沼に生育する。
生存に対する脅威 水質汚濁、人為的攪乱、原因不明の自然消滅など。
特記事項 北半球の寒冷地に広く分布する周北極植物であるが、日本では限られた地域にのみ分布する。県内の生育地は国立公園内にあるが、生育が確認できない年もあるという。
文献 井上幸三(1986)夜沼とほかの二つの湖沼の水草について,岩手植物の会会報23:1-4
井上幸三・吉田稔(1982)八幡平湖沼のミクリ属について,岩手植物の会会報19:28-32
吉田稔(2003)夜沼と白沼のホソバウキミクリの生育現状,岩手植物の会会報40:47-49
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