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ヒメカイウ |
サトイモ科 |
Calla palustris L. |
岩手県:Aランク 環境省:準絶滅危惧 |
形態 | 高さ30cmになる多年草。根茎は横に這いながら広がる。葉身は心形で全縁、葉柄鞘部の上端に長い葉舌がある。6〜7月、花茎は根生し、白色の仏炎苞をつけるが、肉穂花序を包むことはない。花は花被がなく、両性であるが、頂部では雄花となることがある。果実時まで仏炎苞は残る。 |
分布の概要 | 奥州市に分布する。北海道・本州(青森県・岩手県・宮城県)、北半球の冷温帯域に分布する。 |
生育状況 | 低地から山地〜亜高山帯の湿原や湖沼の湖岸、用水路などの水域に生育する。 |
生存に対する脅威 | 池沼・湿地開発、周囲の森林伐採などによる環境の変化、自然遷移など。 |
特記事項 | 奥州市の生育地は県の天然記念物「若柳のヒメカユウ群落」に指定されている。群生することで横に這う根茎は絡み合い、水域の陸化を促進する働きがある。 |
文献 | 大森鉄雄(2000)岩手県に産する2・3の植物についてXII,岩手植物の会会報37:51-54 |
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