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ミズアオイ
ミズアオイ科
Monochoria korsakowii Regel et Maack
岩手県:Aランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ20〜40cmになる多孔質で柔らかい一年草。葉は心形で全縁、深緑色で光沢がある。9〜10月、茎の先端に多数の花からなる総状花序をつける。花被片は青紫色で楕円形、花柱は湾曲する。果実は下垂する。
分布の概要 滝沢市、平泉町、宮古市、山田町、大船渡市、陸前高田市などに分布したが、その後、多くの地域で絶滅した。北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島・中国・ウスリーに分布する。
生育状況 圃場整備を行っていない自然性の高い休耕田、小さな池、沼、溝などに生育する。
生存に対する脅威 耕作、圃場整備、乾燥化、埋め立て、盗掘など。
特記事項 以前から生育地が少なく、発見されても数年の内に絶滅している。東日本大震災の大津波によって消失した生育地もあるが、耕作放棄により再生した群生地も見られた。しかし、区画整備や耕地再生のために埋め立てられ、ほぼ全滅した。そのため、ランクをBからAに変更することとなった。
文献 吉田繁(2000)絶滅危惧植物ミズアオイ陸前高田市に産す,岩手植物の会会報37:55-58
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