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マルミノシバナ |
シバナ科 |
Triglochin maritima L. |
岩手県:Aランク 環境省:準絶滅危惧 |
形態 | 高さ20〜50cmになる多年草。地下茎は斜上し、強く太いひげ根を出し、枯死した葉の繊維が覆う。葉は根生し、線形で半円形の断面を持ち、やわらかい。5〜9月、数本の花茎を出し、総状に小型の花を多数つける。花には花被はなく、葯隔付属突起が発達し、葯を包む。果実は卵形で、種皮は薄くやわらかい。 |
分布の概要 | 宮古市、大船渡市などに分布する。北海道・本州(関東地方以北)、北半球の温帯域・南アメリカ・北アフリカに分布する。 |
生育状況 | 河川の河口や干潟の縁などの塩性湿地で、あまり冠水することはないような場所に生育する。 |
生存に対する脅威 | 海岸・河川開発事業、水質の変化(特に淡水化)、自然遷移など。 |
特記事項 | これまで岩手県でシバナが分布するとされたが、マルミノシバナであったことから、修正する。東日本大震災の大津波の影響を受け、個体数が激減した。わずかに残存した個体も、河道掘削や防潮堤建設などの海岸・河川開発で絶滅寸前にある。また、以前に移植が行われたが、定着できずにすべてが流出した。 |
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