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フナバラソウ
ガガイモ科(キョウチクトウ科)
Vincetoxicum atratum (Bunge) C.Morren et Decne.
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ40〜80cmになる多年草。茎は直立し、全体に密に軟毛をつける。葉は対生し、楕円形または広卵形で、先端は急に尖り、基部は円く、葉柄となる。葉の裏面の葉脈は浮き出す。6月、上部の葉腋ごとにごく短い集散花序を出し、やや密に花をつける。花冠は濃褐紫色、内面は無毛で、外面は短毛がある。
分布の概要 北上山地に分布するが、絶滅したという情報も多い。北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島・中国に分布する。
生育状況 草原や明るい林床に生育する。
生存に対する脅威 草原開発、管理放棄による自然遷移など。
特記事項 以前は各地に分布していたが、自然草原の消滅とともに減少が著しい。現在の生育地での個体数はいずれも少ない。
文献 千田貞蔵(1991)束稲山から消滅した植物,岩手植物の会会報28:16-19
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