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| ウミミドリ |
| サクラソウ科(ヤブコウジ科) |
| Glaux maritima L. var. obtusifolia Fernald |
| 岩手県:Aランク 環境省:なし |
| 形態 | 高さ10〜20cmになる小型の一年草から多年草。茎は円く、下部は地上を這い、上部は直立する。葉は対生し、光沢がある。7〜8月、葉腋に1つの花をつける。花冠はなく、萼は5裂し、白色または淡紅色になる。 |
| 分布の概要 | 沿岸に点在していたが、現在、宮古市などにわずかに分布する。北海道・本州(北部)、アジア・北アメリカ北部に生育する。 |
| 生育状況 | 海岸や河口の塩性湿地に生育する。 |
| 生存に対する脅威 | 海岸開発、海岸整備(防潮堤建設、水門建設、港湾建設、埋め立てなど)、地盤沈下、河川改修、浚渫、高潮など。 |
| 特記事項 | 以前は沿岸の河口近くの塩性湿地に普通に生育していたが、水門工事や港湾建設、浚渫などで大部分が消失した。残された生育地も東日本大震災の大津波によって生じた地形の変化とともに、絶滅状況となった。さらに今後の海岸整備により絶滅する可能性がきわめて高い。 |
| 文献 | 高橋大等(1997)三陸海岸の海痕植生U―宮古湾岸の海浜植生について―,岩手植物の会会報34:1-9 小山田智彰・鞍懸重和・新井隆介・山内貴義・片山千賀志(2012)東日本大震災の津波による岩手県における海浜性植物の消滅,薬用植物研究34:37-48 猪苗代正憲(2008)山田町織笠川,河口のコアマモの移植について,岩手植物の会会報45:33-36 |
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