形態 |
樹高1〜2mになる夏緑広葉低木。若枝に短毛があるが、やがて無毛となる。葉は楕円形で、先端は尖るか円く、基部は鋭形、葉身の表面はあらい毛が散生し、裏面はやや白みを帯び、脈上に麟片状の毛が生える。6〜7月、短い花序の軸に3〜6個の花を束生状につけ、下向きに開花する。花冠は筒状、下側は黄緑色、上側は紅色、先端は浅く4裂する。花柄、萼、花冠内面、花糸の下部には長い軟毛、腺毛、短毛などが密生からやや密生する。 |
分布の概要 |
五葉山に分布する。 |
生育状況 |
やや乾燥した林床や林縁の岩場に生育する。 |
生存に対する脅威 |
森林伐採、シカの食害、盗掘など。 |
特記事項 |
1961年に発見された五葉山の固有種で、個体数は少ない。 |
文献 |
菊地政雄(1962)日本産ヨウラクツツジ属の一新種,植物研究雑誌37:353-356
Maki M. Horie S. Yokoyama J.(2002)Comparison of genetic diversity between
narrowly endemic shrub Menziesia goyozanensis and its widespread congener
M. pentandra (Ericaceae), Conservation Genetics 3: 421-425 |
写真 |
|