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チシマウスバスミレ |
スミレ科 |
Viola hultenii W.Becker |
岩手県:Aランク 環境省:絶滅危惧U類 |
形態 | 高さ8cmほどの精細な多年草。地下茎は糸状で細く、節の上には褐色の托葉が残る。葉は少数がまばらにつき、腎円形で薄く、基部は深く幅狭く湾入し、先端は円い。表面には白色の細毛がまばらに生える。5〜6月、細い花柄を出し、白色の花をつける。花弁は長楕円状倒卵形、側弁は無毛、唇弁に紫条がある。 |
分布の概要 | 早池峰山、遠野市、五葉山に分布する。北海道・本州(秋田県〜長野県)、サハリン南部・千島・南カムチャツカに分布する。 |
生育状況 | ミズゴケ湿原や沢沿いの湿性地に生育する。 |
生存に対する脅威 | 周囲の森林伐採による乾燥化、踏みつけ、自然遷移、食害、盗掘など。 |
特記事項 | 県内の生育地は数ヵ所のみで、分布が限定され、一部ではほぼ絶滅したと考えられる。 |
文献 | 猪苗代正憲(2003)2002年に出会った植物から,岩手植物の会会報40:40-41 菊地政雄(1954)チシマウスバスミレに就いて,岩手大学学芸学部研究年報6pt2:43-49 |
写真 |