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ヒナノキンチャク
ヒメハギ科
Polygala tatarinowii Regel
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧TB類

形態 高さ7〜15cmになる一年草。全草が無毛で、茎は基部から分枝する。葉は薄く、卵円形または楕円形で、全縁で、縁には細毛がある。7〜9月、総状花序を茎や枝に頂生する。花は黄色みのある淡紫色で小さく、側萼片は楕円状で花弁のように大きい。さく果は扁平な円形、種子は楕円形で非常に小さく、表面に微毛がある。
分布の概要 岩泉町、一関市大東町に生育する。本州・四国・九州、朝鮮半島・中国・フィリピン・東南アジア・インド・シベリア東部に分布する。
生育状況 山地の日当たりのよい草原に生育する。
生存に対する脅威 草原開発、踏みつけなど。
特記事項 石灰岩地帯にも分布するが石灰岩植物ではなく、草原生といえる。以前は北上山地の草原にも分布していたが、草原開発によってほぼ絶滅した。
文献 村井三郎・小林隆二・高橋政利・安本広静(1978)植生,「安家石灰岩地帯における自然環境の特質とその保全」,76-91,岩手県・東北開発センター
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