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ヤシャビシャク
ユキノシタ科(スグリ科)
Ribes ambiguum Maxim.
岩手県:Aランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ30〜50cmの夏緑広葉小低木。ブナなどの老木の幹上に着生し、長枝と短枝に枝分かれする。太目の根が老木のまたに定着し、細い幹を伸ばし、枝を広げる。若い枝は褐色の短毛をつけるが、のちに脱毛し、灰色の樹皮になる。葉は互生で短枝の先に集まってつく。葉柄は短毛が密生する。葉身は円味を帯びた五角形で、掌状に3〜5浅裂するほか、全体に浅い鈍鋸歯があり、両面に短毛がみられる。液果は球形で全面に毛があり、緑色に熟す。
分布の概要 岩手山、焼石岳、早池峰山などに広く分布する。本州・四国・九州、中国に分布する。
生育状況 深山のブナ、ミズナラなどの老木幹上に生育する。
生存に対する脅威 森林伐採、盗掘など。
特記事項 樹木着生することから珍重されることもあり、盗掘による個体数が減少している。
文献
写真