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トガクシソウ
メギ科
Ranzania japonica (T.Ito ex Maxim.) T.Ito
岩手県:Aランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ30〜50cmになる多年草。地下茎は横に這い、多くのひげ根を出す。葉は2枚で、3出複葉を対生させる。小葉ははぼ円心形、先端は尖り、基部は心状に湾入し、葉縁に欠刻状の鋸歯がある。5〜6月、茎葉の間から花を束生するように出る。花は淡紫色で、萼片は9個で、外側の3個は小型で早落性、内側の6個は大きく花弁状となる。花弁は6個で、内萼片よりも小さい。
分布の概要 雫石町、西和賀町、北上市、奥州市などに分布する。本州(青森県〜長野県北部の日本海側)に分布する。
生育状況 多雪地帯における夏緑広樹林の沢沿い斜面などの湿性が高い林床に生育する。
生存に対する脅威 森林伐採、盗掘など。
特記事項 日本特産の一属一種で、多雪地のみにみられる。いずれの生育地とも個体数は少ない。
文献 大森鉄雄・高橋久(1989)岩手県に産する2・3の植物についてIX,岩手植物の会会報26:41-43
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