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ニオイカラマツ |
キンポウゲ科 |
Thalictrum foetidum L. var. foetidum |
岩手県:Aランク 環境省:なし |
形態 | 高さ15〜30cmになる多年草。全体が青白色を帯び、下部を除いて全体に微腺毛が多い。茎は稲妻状に屈曲し、上部は分枝する。葉は2〜4回3出複葉で、小托葉はない。小葉は表面で明らかにへこみ、裏面は隆起する。6月、まばらに花をつける。萼片は狭楕円形で、早落する。果実は紡錘形でやや扁平、8〜10本の稜がある。 |
分布の概要 | 久慈市、岩泉町の石灰岩地帯のみに分布する。 |
生育状況 | 石灰岩地の岩の割れ目などに生育する。 |
生存に対する脅威 | 石灰岩の採掘などの開発、岩礫の崩壊による自然消滅など。 |
特記事項 | 岩手県北部石灰岩地帯の特産変種で、「イワテチャボカラマツ」と呼ばれたこともある。変異が著しい種の一変種のため、分類学的にはさらに検討を要する。 |
文献 | 村井三郎・小林隆二・高橋政利・安本広静(1978)植生,「安家石灰岩地帯における自然環境の特質とその保全」,76-91,岩手県・東北開発センター |
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