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オキナグサ
キンポウゲ科
Pulsatilla cernua (Thunb.) Bercht. et C.Presl
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ20〜40cmになる多年草。根は太く、根出葉は束生し、長い葉柄があり、2回羽状複葉、小葉は深裂し、さらに欠刻する。全体に白毛を密生するが、葉の表面はやや無毛となる。5月、花を1個、頂生し、鐘形で下向きに開く。萼片の外面に白毛を密生する。そう果は多数が球形に集まり、花柱は伸長し、白毛を密生する。
分布の概要 八幡平市、盛岡市、遠野市など、沿岸を除く各地に分布していた。本州・四国・九州、朝鮮半島・中国の暖帯〜温帯に分布する。
生育状況 日当たり草原に生育する。
生存に対する脅威 草原開発、草原放棄に自然遷移、盗掘など。
特記事項 シバ草原などの自然草原が減少するにしたがい、生育地が減少した。さらに貴重種ということで、採集されたことによる個体数の減少もある。
文献 千田貞蔵(1991)束稲山から消滅した植物,岩手植物の会会報28:16-19
千葉高男・八幡輝夫・小守一男(2002)安比高原ブナ二次林の植生(その2)―植物相を中心に―,岩手植物の会会報39:18-24
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