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ハマナデシコ
ナデシコ科
Dianthus japonicus Thunb.
岩手県:Aランク        環境省:なし

形態 高さ15〜50cmになる多年草。茎は株状に広がり、下部は木化し、斜上から直立する。葉は厚く、両面が無毛、縁にだけ毛がある。対生する葉の基部は合着する。ロゼット状の葉は倒被針状長楕円形、花茎の葉は長卵形〜長楕円状披針形でやや異なる。6〜11月、頂生の集散花序にたくさんの花をつける。萼筒は円柱状で、5裂する。花弁は紅紫色、倒3角形で上縁は細かく裂ける。
分布の概要 陸前高田市のみに分布する。本州・四国・九州・琉球、中国に分布する。
生育状況 海岸に生育する。
生存に対する脅威 海岸開発、海岸整備(防潮堤建設など)、盗掘など。
特記事項 海岸特有の植物で、東日本大震災の大津波によって絶滅が危惧されたが、その後、再確認された。ただし、個体数はきわめて少なく、今後の海岸整備で絶滅の可能性が極めて高い。
文献 吉田繁(1985)数種の植物と新産地,岩手植物の会会報22:31-36
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