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チチブミネバリ
カバノキ科
Betula chichibuensis H.Hara
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧TB類

形態 樹高8〜10m、胸高直径30cmになる夏緑広葉小高木。小枝は灰褐色で、小型の皮目が著しく、若枝では軟毛を密生する。葉は長枝で互生し、短枝で2枚が対生状に互生する。葉柄は円く、白絹毛が密生する。葉身は卵形〜卵状長楕円形で、側脈は14〜18対と多い。4〜5月、雄花序は長枝の先に2〜4個つけて下垂する。果穂はその年の10月に熟し、円柱形で直立する。堅果は上端に細毛があり、翼はほとんどない。
分布の概要 久慈市、岩泉町、遠野市、釜石市、住田町に分布する。本州(岩手県・群馬県・埼玉県・東京都・長野県)に分布する。
生育状況 石灰岩地帯の岩壁や尾根筋などの岩盤が露出する場所に生育する。
生存に対する脅威 森林伐採、石灰岩採掘、崩壊による自然消滅など。
特記事項 日本固有種であり、石灰岩地のみに生育する。各生育地とも群生するものの、個体数は少ない。
文献 村井三郎・小林隆二・高橋政利・安本広静(1978)植生,「安家石灰岩地帯における自然環境の特質とその保全」,76-91,岩手県・東北開発センター
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