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ユビソヤナギ |
ヤナギ科 |
Salix hukaoana Kimura |
岩手県:Aランク 環境省:絶滅危惧U類 |
形態 | 樹高16m、胸高直径55cmになる夏緑広葉高木。枝の樹皮の裏側は鮮やかな黄色となる。葉は披針形で、先端は長鋭尖形、縁にやや不規則な波状鋸歯があり、表面の主脈に毛が残る。4〜5月、開葉する前に開花する。花は密につけ、苞は倒卵形で、上半は黒色、中央部は帯紅色、両面とも長軟毛を密生する。雄花の2本の花糸は合着し、1本になる。雌花の子房は無毛で柱頭は淡黄色、先端は全縁となる。 |
分布の概要 | 西和賀町の和賀川とその支流に分布する。本州(群馬県以北)に分布する。 |
生育状況 | 河川上流域の不安定な氾濫原や河岸などに生育する。 |
生存に対する脅威 | 河川改修、林道建設、森林伐採、洪水の減少など。 |
特記事項 | 1972年、群馬県水上町湯桧曽で発見されたヤナギで、近年、東北地方の各地から生育地が報告されている。その多くは個体数が少なく、保護の対象とされている。先駆種であるため、継続的に個体群が維持させるためには適度な洪水が必要といえる。 |
文献 | 竹原明秀(1995)和賀川上流域のヤナギ林およびユビソヤナギの分布,自然誌研究年報1:11-21 |
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