(平成19年7月25日掲載)

岩手大学農学部生が
マツノザイセンチュウ接種を体験実習しました

 

線虫接種体験
マツノザイセンチュウの接種作業を体験

 当センターでは10年程前より、岩手大学農学部の授業の一環として施設見学を受け入れてきましたが、平成19年7月23日に行われた見学では、初めて松くい虫防除研究の実習を行いました。

 この日センターを訪れたのは、同学部農林環境科学科の学生35人と引率の教授で、講義室で研究内容の説明を受けた後、マツノザイセンチュウ接種の体験実習を行いました。
 この作業は、抵抗性の高いアカマツ親木の種から育てた苗に線虫を人工的に接種し、その後の生存率を調べるものです。(参考:TOPICS「マツノザイセンチュウ抵抗性苗木を開発しました」)
 学生さん達は、先端を切った苗に、線虫を混入させた液体を一定量ずつ注入していきました。真夏には室内温度38度に達するビニールハウスでの作業に汗をかきながら、「講義だけでは分からない、貴重な体験ができました」と語ってくれました。

 その後チップボイラー、シイタケ人工ホダ場、木材実験棟を見学して担当研究員から説明を聞き、林業研究の取り組みを肌で感じました。
 林業の担い手育成の重要性が指摘される中、実際の研究現場を知ることで、次世代の担い手として活躍されることを期待した1日でした。

木材実験棟見学   人工ホダ場見学
木材実験棟
木材の強度試験や劣化診断、集成材のテストなどを行っています。
  シイタケ人工ホダ場
平地に擬似的な林内環境を再現するための施設です。

岩手県林業技術センター