東日本大震災津波で被災した防潮林再生に向けての取組
−防潮林植栽樹種の適性試験・復旧事業地における植栽後の経過調査−
1 はじめに 岩手県では、東日本大震災津波の発生により、26箇所、面積67haの防潮林が被災しました。防潮林は、潮害防備や津波の被害軽減のほか、地域の生活環境の保全に重要な役割を果たしていることから、早期に再生する必要があり、県内では平成32年度までの計画で復旧が進められています。
岩手県林業技術センターでは、防潮林再生に係る様々な課題に対応するため、これまで、「防潮林再生緊急調査事業(平成24年度〜平成28年度)」に取り組んできました。このなかで、津波被害跡地への植栽樹種の生育適性を明らかにするために実施してきた「防潮林植栽樹種の適性試験」、復旧事業地における盛土による植裁基盤の現状と植栽後の生育状況を把握するために実施してきた「防潮林復旧事業地における植栽後の経過調査」について、これまでの成果を報告書に取りまとめたので紹介します。
県内の復旧造成工事が加速するなか、今後の造成に当たり参考となる情報を提供するため、報告書の末尾では、復旧事業地において想定される代表的な生育不良要因とその施工上の対応策を整理しています。
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植栽樹種適性試験地 (大田地区・植栽3年後) |
浪板地区復旧事業地 (植栽2年後) |
浦の浜地区復旧事業地 (滞水・部分枯れ) |
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2 報告書の目次
概要版『防潮林再生緊急調査事業報告書』 GO! (4ページ、ファイルサイズ 820KB) |
1 はじめに 2 防潮林植栽樹種の適性試験 3 浪板地区復旧事業地の調査事例 4 浦の浜地区復旧事業地の調査事例 5 摂待地区復旧事業地の調査事例
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本編『防潮林再生緊急調査事業報告書』 GO! (31ページ、ファイルサイズ 7,193KB) |
第1章 防潮林植栽樹種の適性試験 第2章 防潮林復旧事業地における植栽後の経過調査 1 はじめに 2 浪板地区の調査事例 3 浦の浜地区の調査事例 4 摂待地区の調査事例 5 生育不良が懸念される場合の施工上の対応策(参考:フロー図 )
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