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   ツミ  (オス、タカ科)   平成30年8月30日掲載

 今年は全国的な猛暑ですが、田んぼの苗は順調に生育し、穂も充実し始めた季節、樹木園近くの建物で野鳥が横たわっているとの情報があり、確認しに出かけました。その野鳥は全体の大きさがヒヨドリ程の大きさであり、背中の黒青色と鋭い爪を持った黄色の脚が印象的でした。また、嘴は明らかに猛禽類の特徴である鋭い形です。調べてみると国内で最も小さいタカである「ツミ」で、観察したかった鳥との出会いです
漢字では「雀鷹」と書きますが、英語でもSparrowhawk(雀鷹)と呼び、スズメ等の小鳥を獲物としていることから名付けられたようです。和英共通の名前ですね。
大きさを測定するために翼を広げてみると腹部は白地に淡い褐色の横縞の模様があり、その美しさにハッとさせられました。今回の個体はオスで、全長が27pで翼を広げた大きさが52pでした。メスはもう一回り大きいようです。樹木園でのタカの仲間の確認はこれで3種目となりましたが、次は雄姿を観察したいものです。自然の恵みに感謝(合掌)。 

""ツミ(写真-1)
平成30年8月下旬撮影 (撮影者:AKZ)
""ツミ(写真-2)
平成30年8月下旬撮影 (撮影者:AKZ)
 

""ツミ(写真-3)
平成30年8月下旬撮影 (撮影者:AKZ)

岩手県林業技術センター