日本の野鳥の中では最も小さい鳥としては、「キクイタダキ」か「ミソサザイ」といわれています。この鳥は春から秋には深山の渓谷周辺で生活しており、全長10センチほどのこげ茶色の小さな体で、とても大きな綺麗な鳴き声でさえずり、その声に魅了されている方々も多いと思います。
冬になると、里山に降りてきて越冬します。先日、樹木園の近くの路上で発見されました。何かの幼鳥に見えましたが、よくよく観察すると体の色合いや大きさ等から「ミソサザイ」であることが分かりました。一説によると、小さい体で巨大な猪に勇敢に立向かい、急所に一撃をくわえ撃退したことから「鳥の王様」になったという昔話もあるようです。鳥も見かけに寄らないものですね。
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平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ) |
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平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ) |