樹木園を歩いていると、まるで白い梅が咲いているかのような小さな樹木を見つけました。枝には数十個の白い花のような実がついていました。
近くで見ると1p程の白い果皮4枚がぱぁと開いており、中には赤い種子はありませんでしたが、果皮が四角形であることからマユミであることがわかりました。
マユミは、弓の材料になることから「真弓」の名前がついたようです。実は通常濃い桃色をしていますが、このマユミは白色が強く、園芸種にも見えました。
また、古代、マユミの樹皮からは和紙が作られ、その和紙は檀紙といい、東北地方が主産地であったことから陸奥紙(みちのく紙)ともいわれていたことが古文書にもあるようです。
初冬、美しい実を飾っているマユミ。自然が恵んでくれた貴重な樹木ですので、将来、「弓」や「陸奥紙」創りを目指し大切に育てたいと思います。
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マユミ(写真-1)
平成29年12月上旬撮影 (撮影者:AKZ) |
マユミ(写真-2)
平成29年12月上旬撮影 (撮影者:AKZ) |
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マユミ(写真-3)
平成29年12月上中旬撮影 (撮影者:AKZ)
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