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  イボタノキ( モクセイ科 )  平成30年12月27日掲載

 樹木園の東側に冬でも青々とした葉を付けている低木があります。「イボタノキ」です。夏にはあまり目立たない樹木ですがこの時期はまだ対生の葉を付けているので目立ちます。
 普段は目立たない樹ですが、実はこの樹から蝋が採れ、その蝋は、イボタ蝋といい昔から戸や抽斗等の滑りを良くするワックスとして現在でも利用されています。これはイボタノキに寄生するカイガラムシの分泌物から作られます。
 また、この樹を食性としている春に発生するイボタガという蛾がいます。とてもシックな微細でフクロウの目のような大きな紋様のある翅を有したほんとに美しい蛾です。(個人の感想です蛾。)
 名前は有名ではない樹でも生活に役立つ樹木がまだまだあることがわかりました。

""イボタノキ(写真-1)
平成30年12月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
""イボタノキ(写真-2)
平成30年12月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
""イボタノキ(写真-3)
平成30年12月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
""イボタノキ(写真-4)
平成30年12月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
岩手県林業技術センター