令和元年6月21日 情報提供(文、写真) 小原 昭彦
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栗駒国定公園は岩手・宮城・秋田・山形の4県にまたがる広大な自然公園ですが、
宮城県栗原市の「栗駒山麓」と秋田県湯沢市の「ゆざわ」は日本ジオパークに認定されています。
「栗駒山麓」では、今年ビジターセンターが開設されて、ジオガイドやジオパーク講座、
ガイドブックの発行など持続的な活動に取り組まれています。
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栗駒南麓に位置する「世界谷地原生花園」は、大地森と揚石山(あぐろしやま)に囲まれた標高700m前後の高層湿原で、
「第1湿原」と昨年、木道が整備された「第2湿原」を合わせて14haの面積があります。
6月はニッコウキスゲやワタスゲなどの高山植物が咲き誇る時期なので、
濃い朝霧の煙るなかでしたが、早朝に訪れてみることに。
世界谷地は「大地森コース」の登山口にもなっており、
広い駐車場から湿原までのブナ・ミズナラ林に囲まれた小道は、
いつもはハルゼミがうるさいくらい大合唱しているのですが、深い霧が静謐な雰囲気を醸し出していました。
木道に入ると、さらに幻想的な風景が広がり、花が開いたニッコウキスゲやワタスゲが、
まるで楽園といった雰囲気となっていました。
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昨年まで通行止めだった第二湿原は、湿原を保護するための木道が整備され、
歩きやすくなっていますが、隙間があるので注意して歩きましょう。
終始なだらかで特に危険個所もなく天気が良ければ栗駒山も望める観光スポットなので、
ジオガイドの案内も有る休日は多くの方が訪れていることでしょう。
なお、栗駒山のすべての登山口には、個性的で情緒豊かな温泉宿や日帰り温泉が近くにありますので、
さらに楽しみが増えると思います。