令和元年6月26日(月) 情報提供(文、写真) 岡野 治
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好天に恵まれた26日に、山開き目前の岩手山を歩いてきました。
岩手山には東西南北に7箇所の登山口があり、それぞれ趣が異なる登山道となっていますが、
この時期の岩手山は、焼走りで多数咲くコマクサが魅力ポイントです。
ただし、焼走りコースからの山頂往復は距離が長く、変化を求めるのであれば、登山口と下山口を変えた方が楽しめます。
そこで、今回は、岩手山パークボランティアの仲間を誘って、馬返し登山口の駐車場に車1台を置いて、
焼走り登山口に行き、焼走りコースを登って、馬返しコースを下山しました。
車回収の手間が少しかかったものの、8合目御成清水で冷たい水も飲め、変化に富む岩手山を楽しんできました。
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焼走りのコマクサは、期待どおり見頃となっていましたが、以前に比べると、
オヤマソバ等コマクサ以外の草に押されて、コマクサの生育範囲が狭まっているように思われます。
加えて、今年は、コマクサの花数も少ないように感じましたが、それを補って、
紫色のハクサンチドリが多数咲き、白花も数株見られました。
イワブクロも僅かですが開花が見られました。
焼走りコース上部の北斜面では、シラネアオイがまだ楽しめ、サンカヨウやベニバナイチゴも多く咲いていました。
山頂のお鉢内は、雪が消えたばかりで、開花は少ないですが、イワテハタザオやイワヒゲ、イワウメの開花が見られました。
9合目不動平では、ミヤマキンバイが多数咲き、ウコンウツギも目立ちました。
シラネアオイも終盤ですが、まだ見られました。
馬返しコース旧道4〜5合目間の石パネでは、多数見られるチングルマが綺麗な穂となっており、
その穂を背景にエゾツツジのピンク色が綺麗でした。
また、稀少種のナガバツガザクラの花も見られました。
8合目御成清水は勢いよく水が出ています。
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残念な報告があります。9合目不動平避難小屋内のバケツに缶ビールの空き缶が捨てられていました。
無人、無料の小屋で、誰かが片付けてくれると思っているのでしょうか。
自分のゴミは自分で持ち帰る最低限のマナーも守れない登山者が、まだいることが残念です。
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