令和元年年8月26日 情報提供(文、写真)岡野 治



晩夏の早池峰

 

 秋雨前線により、山の天気は良くない日が続いていましたが、26日は前線が離れて、好天が期待できたので、

早池峰に行ってきました。(河原坊から小田越経由で山頂往復。)

午前中は5合目付近から上部は霧に被われていましたが、午後からは晴れてきてくれて、

終盤となっている花の見納めとともに、秋の気配も少し感じてきました。

 

 



山頂でオコジョの撮影者たち
 

出現してくれたオコジョ


 

高山蝶のベニヒカゲ



北方系蝶のクジャクチョウ



 そして、山頂ではオコジョが出迎えてくれました。

山頂でオコジョを見たという人の話しはよく聞きますが、小生は山頂で見たのは初めてです。

ただし、オコジョは動きが素早い上、止まることが少なく、すぐ岩の隙間に隠れてしまうので、

なかなか写真に収まってくれません。多数の人が、カメラ片手にオコジョの出現を待っていましたが、

運良く近くで撮影できた人は少なかったようです。(小生も近撮できませんでした。)

出現オコジョは2匹(大きさから雌雄と推定)で、ネズミを咥えた雌はすぐに去ってしまい、写真には撮れませんでした。 

 8月になってから多くなる、高山蝶のベニヒカゲの飛翔が今回も見られましたが、黒い羽は少し薄くなって、

飛翔も弱々しく感じられました。一方、北方系のクジャクチョウは山頂近くで多数飛び回っていました。

 

 

1〜2合目間のナンブトウウチソウ
 

        花穂が増えたナンブトラノオと ドライフラワー化したハヤチネウスユキソウ
 

一部紅葉していたチシマフウロ
 

頭花が赤変しているホソバイワベンケイ


 山頂到着時(1130)の気温は9でしたが、風はなく、日も射してきたので、寒くはありませんでした。

終盤の花の主役であるナンブトウウチソウは12合目間で一面に咲いていますが、例年と比べると花数は少なく感じました。

花穗が増えているナンブトラノオもまだ楽しめますが、ハヤチネウスユキソウはドライフラワー化しています。

その他では、ウメバチソウと山頂近くのガンジュアザミが目立ちました。

草紅葉も一部始まっています。

ネバリノギランは少し紅くなり、チシマフウロの紅葉も増えてきました。

ホソバイワベンケイは黄色の頭花が赤い実に変化しています。





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