令和元年年7月13〜15日 情報提供(文、写真)岡野 治



賑わった3連休


 早池峰山では、ハヤチネウスユキソウはじめ花のシーズン最盛期を迎えています。

この3連休は、山は霧に被われていたことが多かったものの、風は弱く、

降雨も一時的で登山への支障はほとんどなく、県外からも多数の登山者が登って、最盛期の花を楽しんでいました。

特に3連休中日(14日)の登山者は約600名で、山開き日なみの混雑でした。

 

 


 ハヤチネウスユキソウ、 ナンブトラノオなどの花畑(7合目付近)
 
雨滴を付けたハヤチネウスユキソウ





今回も小田越コースを往復しましたが、ハヤチネウスユキソウは1合目から山頂まで満開状態です。

特に山頂近くは、開花直後で純白な花弁(包葉)が綺麗ですが、5合目から下ではやや黄ばんできました。

2合目から下では、ミネウスユキソウも開花しており、登っていくと最初に目に入るのはミネウスユキソウなので、注意して見て下さい。

 

 
多数の登山者(14日・1〜2合目間)
 
雲海の切れ間に薬師岳   (14日・7合目付近)
 
稀産種のホソバツメクサ
 
超稀産種のカトウハコベ



7月になって低温の日が多かったので、花の進行は少し止まっているようで、ミヤマオダマキ、ミヤマシオガマ、

ミヤマアズマギクの赤紫色系の花がまだ見られ、ナンブイヌナズナの黄花も僅かながら残っていました。

稀産種で小さな白花を多数つけるホソバツメクサやよく似ていて超稀産種のカトウハコベは開花していますが、

花数はまだ少なめです。9合目御田植場のハクサンチドリ、ミヤマカラマツも開花は少なく、

綺麗な花畑になるのは、あと1〜2週間後でしょうか。

その他の花では、1合目までのアオモリトドマツ林内のギンリョウソウ、1合目付近のキンロバイ、

5合目付近のチシマフウロ、山頂付近のコイワカガミ、アオノツガザクラ、ウコンウツギが目立ち、

花期が長いナンブトラノオも多く見られました。

一方、昨年はこの時期に咲き始めていたイブキジャコウソウ、ミヤマアケボノソウ、

ナンブトウウチソウはまだ開花が見られませんでした。 



花がまだ少ない御田植場 
 
花がまだ少ない御田植場
 
 アオモリトドマツ林内のギンリョウソウ

5合目付近のチシマフウロ



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