令和元年年6月23日 情報提供(文、写真)岡野 治
好天だった山開き以降、週末の天気は恵まれていませんが、23日(日)は、ヤマセの影響を受けて、
霧雨だったものの風は弱く、訪れた登山者のほとんどの方は山頂まで登って、
シーズン入りした花に感激の様子でした。
今回もシャトルバスを利用して、小田越コースの往復でしたが、
早池峰山の象徴となっているハヤチネウスユキソウの開花が見られました。
まだ3合目付近から下部だけで、開花個体も少なかったですが、
上部でも蕾は膨らんでおり、今週末には多数の開花が見られると思います。
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花期が早めで赤紫色系のミヤマオダマキ、ミヤマシオガマ、ミヤマアズマギクが多数咲き始め、
黄色のミヤマキンバイ、キバナノコマノツメとの綺麗な花畑が見られました。
花期の早いヒメコザクラの花は、8合目上部で僅かに見られたのみですが、花期が長いナンブイヌナズナは、
まだ多数見られました。ただし、鮮やかだった黄色は鮮やかさがやや失われています。
チングルマはほとんどが散って穂になり始めていますが、山頂付近では、花が残っていました。
5〜6合目のイワウメは、ほぼ終盤です。代わって、特産種のナンブトラノオの開花も見られ、
早池峰山稀産種を代表する5種(ハヤチネウスユキソウ、ヒメコザクラ、ナンブイヌナズナ、
ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウ)のうち4種の花が見られました。
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早池峰山では、高山植物の踏みつけ防止、盗採防止のため、
コースにロープを張ってコースから逸脱しないよう要請していますが、
写真撮影のため、コース外に出て、保護管理員さんの指導に従わない登山者もいたそうです。
山は、花も魅力ですが、気持ちいい人との出会いも魅力なので、協力をお願いします。
自分さえよければいいという方は山に来てもらいたくないです。
コース上の残雪は山頂直下に少し残るのみで、あと1週間ぐらいで消えそうです。
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