令和元年年5月11日 情報提供(文、写真)岡野 治



登山シーズン入り


 


 小田越登山口の除雪作業
 
小田越登山口に設置の携帯トイレ回収箱


早池峰山では、山頂避難小屋のトイレは携帯トイレ専用となっており、

環境負荷の少ない携帯トイレの利用をお願いしています。

小田越登山口に至る県道の冬期通行止めが510日に解除になり、

登山シーズンが始まりましたので、携帯トイレ準備作業を、早池峰グリーンボランティアと県自然保護課、

県南広域振興局、保護管理員のメンバー合わせて13名で行ってきました。

好天に恵まれた一方、県道の通行止め解除が早くなったこの6年間の中では、残雪は最も多く、除雪に時間を要しましたが、

小田越、山頂、河原坊の携帯トイレ販売箱と登山口の携帯トイレ回収箱が設置され、山頂小屋の携帯トイレブースも利用可能になりました。

ただし、携帯トイレブース3室のうち、入口部の除雪をしたのは2室で、

1室は扉部の凍結でまだ開けられませんでしたので、11日時点で利用できたのは1室です。

(近日中には、凍結が解けて2室利用可能になると思います。)

 携帯トイレが利用しやすい環境になっていますので、貴重な自然を汚さない登山にご協力をお願いします。

 

 
山頂小屋前の除雪作業
 
利用可能になった携帯トイレブース
 
0.5合目付近のアオモリトドマツ林内
 
6合目付近から山頂方面



小田越コースを往復しましたが、登山口から1合目(御門口)間のアオモリトドマツ林内の大部分は雪が残っています。

登山道の形状がわかり、コースを見失う恐れは少ないですが、1合目直下の斜面部は、

山開き時(6月9日)まで残雪が残っていると予想され、コースを見失わないよう注意必要です。

(ピンクテープを多数つけました。)

9合目御田植場から山頂間も残雪に被われており、現在は最短ルートで登り下りしていますが、

間もなく途中の雪が消えて、ハイマツの上を歩くことになります。

今回北側を通る夏道ルート沿いに竹竿を設置してきましたので、誘導ルートを辿って、ハイマツの上を歩かないよう注意してください。

残雪は少し締っており、ワカンなしで歩きましたが時々踏み抜く箇所もありました。

(雪は柔らかいのでアイゼンは不要)。

1合目から9合目間は残雪が消えて岩場が現れています。

開花が早い年であれば、この時期にヒメコザクラの開花も見られますが、

今回は、ヒメコザクラ、ミヤマキンバイの小さな発芽が見られたのみでした。

 山頂上空では、アマツバメと思われる集団が舞っていました。

天気良く、気温も上がっていたので、上空で何か虫が発生していたのかもしれません。

 

 




 山頂直下の残雪斜面
 

 早池峰山頂

3年前に大規模崩落し、通行止めとなっている河原の坊コースは、今年も通行止めが継続される見込みです。 

 



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