平成30年9月2日 情報提供(文、写真) 岡野 治
河原坊コースの崩落通行止めにより、ほとんどの登山者は小田越コースを往復していますが、
早池峰山頂に至る登山コースとしては、ほかに鶏頭山からの縦走コースや門馬コースがあります。
早池峰グリーンボランティアの会では、薬師岳南面含め普段歩く機会が少ない登山コースも歩いて、
現況を把握するようにしており、今年は、4年ぶりに北面にある門馬コースを歩いてきました。
ただし、門馬コースは小田越コースと比べて、距離、標高差が倍近くあり、時間がかかる上、
森林帯の中はコケの着生も多いので、滑りやすいという難点があります。
そこで、今回は門馬コースを登って、山頂から小田越コースを下り、
小田越から門馬登山口までは、他の会員の協力により、車で回送してもらいました。
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小田越コースの花は終盤で、開花している花は少なくなっていますが、ナンブトラノオの花穗はさらに増え、
1合目から2合目間では、一面に咲くナンブトウチソウが見られました。
僅かながらナガバキタアザミ、タカネナデシコ、ホソバツメクサ、キンロバイの花も残っていました。
昨年、シカの食害、踏害に遭ってしまった山頂直下の高茎の花畑では、今年も同様の被害が目立ってきました。
シカ防護柵設置の試行が始まっていますが、貴重な高山植物を
シカの被害から守る取り組みがすすむことに期待です。
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