令和元年5月22日 情報提供(文、写真) 岡野 治
好天に恵まれた22日に、八幡平の雪解けの様子を見てきました。
八幡平山頂部にある湖沼は、雪解け時に様々な色、形状の水面が現れますが、
その中でも山頂南側にある鏡沼は水面がドーナツ状になり、
中央部に残る雪面の開氷(開眼)時は、ドラゴンアイと呼ばれています。
3年前に台湾からの観光客がSNSで発信し、その後新聞やTVで紹介され、
このドラゴンアイを見に多くの方が訪れるようになりました。
22日も平日だったにも拘わらず多くの方が訪れていました。
肝心の鏡沼の水面ですが、形はドーナツ状に近づいている一方、色は綺麗な水色にはなっていませんでした。
中央部の開眼もまだで、形や色は、これからの雪解けで変化していくので、今後の変化に期待です。
多数訪れるようになった方の安全確保等から立ち入り規制ロープが張られており、水面近くまで接近する人がいなくなって、
写真は撮りやすくなった一方、見る方向は制約されてしまいました。
多くの方が来るようになって、多少不便になるのはやむをえないのかもしれません。
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鏡沼のすぐ上にあるメガネ沼では、今年も黄緑色の水面が見られ、山頂東側にあるガマ沼では、水色と青緑色の綺麗な水面が見られました。
八幡沼の水面はまだ一部しか現れていませんでしたが、雪解けが進むとともに薄い水色から濃い紺色までのグラデーションが見られるだろうと思います。
八幡沼湿原も大部分が残雪に被われていますが、上空の青空と雲とのコラボで、綺麗な雪解けの景色が見られました。
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アスピーテラインの見返峠駐車場から鏡沼までは往復30分程度で、多くの方は鏡沼で引き返していましたが、せっかくこの時期に八幡平に来たのであれば、
あと1時間ぐらいかけて山頂部を一周することがお薦めです。(昨年までと比べれば、山頂部まで来ている方は増えていると感じましたが。)
散策コースの大部分は雪に被われているので、長靴等の防雪履き物が必要です。また、木道わきなど踏み抜きにも注意必要です。