平成30年7月9日 情報提供(文、写真) 鈴木 清明
恒例となりました、ニッコウキスゲの開花、1週間ほど前倒しが良かったのですが、
天候など色々予定もあり、少し早めに入山いたしました。
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和賀岳は県内の山でも難度の高い山の一つに数えられ、急峻な登りと渡渉という問題があります。
本日は濃霧の中、無風状態で蒸し暑く、さらに、登山道は雨に削られ、深い凹状の部分が高度を上げるにつれ多く見られます。
これらをクリアして稜線に出ると、「コケ平」には、爽やかな風が吹いていました。
ハクサンシャクナゲの開花が観られ、その多くは、ハイマツの中に観られます。
山頂直下まで、この稜線には、ハクサンフウロ、ムカゴトラノオ、トウゲブキ、ハクサンシャジン、
ニッコウキスゲ、タカネアオヤギソウ、コバイケイソウ、オノエラン、オオバツツジ、オヤマボクチ、
イワイチョウ、ウラジロヨウラク、ミオヤマホツツジ等々の多くの花が観られますが、
時期的に少し早いのか、今年は心持ち花数が少ない感じがします。
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最後の急峻な登りの南面は、既にニッコウキスゲが黄色に染まっています。
山頂まで登り詰めると北側の草原は一面、圧巻のニッコウキスゲの群落となっていました!
西部及び北西部もまた群落をなしていますが、蕾が目立ち、この3・4日後にピークが来そうです。
途中、ブナの樹林帯では、アクシバ、ツルアリドオシ、アリドオシラン、タマガワホトトギス、
ジガバチソウ、トチバニンジン、ノギラン、エゾアジサイ等の花を観ることが出来ました。
帰路の渡渉は幾分水量が増して膝位の深さになっていました。
川の冷たい水にタオルを浸し、汗を拭き取り、さらに一踏ん張りして帰ることが出来ました。