平成30年7月27日 情報提供(文、写真) 岡野 治


秋田駒ケ岳から千沼ケ原、烏帽子岳縦走コース


秋田駒ケ岳から千沼ケ原、烏帽子岳の縦走コースを歩いてきました。

秋田駒ケ岳の一角にある横岳(標高1,583m)から焼森、湯森山、笊森山、烏帽子岳(乳頭山)に

繋がる稜線は岩手県と秋田県の県境となっており、緩やかな起伏の稜線です。


 
秋駒・阿弥陀池と岩手山
 
男岳から南側の展望 (右奥に鳥海山)


大部分がハイマツシャクナゲ等の灌木帯で、所々には湿原も点在している上、

笊森山から烏帽子岳間の東側(岩手県側)には多数の池塘が点在する
千沼ケ原もあり、

展望と花に恵まれた稜線歩きが楽しめました。

 この時期としては、珍しく大気が清んでいて、秋田駒ケ岳の男岳からは鳥海山月山もはっきりと

臨め、雲海上の岩手山、早池峰山、和賀岳、焼石岳が大変綺麗でした。


 
横岳西側から大焼砂 (右奥に和賀岳、その奥に焼石岳)
 
焼森から雲海上の早池峰山
 
焼森から湯森山、笊森山への稜線 (右奥に岩手山)
 
笊森山~千沼ケ原間の 縦走コース



開花の方は、盛夏に咲く高茎の花が多く見られ、ハクサンボウフウエゾニュウなどセリ科の白花、

ハクサンシャジンコバギボウシの紫花、ヨツバシオガマの赤花、ニッコウキスゲトウゲブキの黄花が目立ちました。

千沼ケ原ではキンコウカが一面に咲いており、雪融け後間もない場所では、チングルマヒナザクラも見られました。

笊森山付近では、足元に
ミヤマリンドウが多数咲き、烏帽子岳付近ではタテヤマウツボグサが多く見られました。


今回歩いた縦走コースは、秋田側の交通の便が良く、田沢湖高原の「アルバこまくさ」から8合目までは駒ケ岳登山バス、

8合目~秋駒・男岳~烏帽子岳~乳頭温泉を歩いて、乳頭温泉から「アルバこまくさ」までは路線バスで戻りました。

(駒ケ岳登山バスは概ね30~40分間隔、乳頭温泉の路線バスは概ね1時間間隔で運行されています。)



前千沼ケ原の池塘群
 
奥千沼ケ原から岩手山
 
笊森山~烏帽子岳間 から烏帽子岳
 
烏帽子岳(乳頭山) から秋田駒ケ岳



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