わたしの IWATE LIFE 遠野市(とおのし)へIターン

株式会社遠野醸造
代表取締役

袴田大輔はかまだだいすけさん
〈青森県出身/2017年に移住〉

2016年、遠野市地域おこし協力隊に着任(移住は2017年)。株式会社遠野醸造を立ち上げ、遠野産ホップを使ったクラフトビールを作っている。

遠野で見つけたさまざまな魅力を
ビールでつなぎ、発信したい

自分の手でつくり、
直接手渡す仕事がしたい

 国内有数のホップの産地・遠野に、2018年オープンしたブルワリーパブ(醸造所併設のパブ)「遠野醸造TAPROOM」。代表取締役の袴田さんは、世界30カ国を旅していた学生時代に「クラフトビール(小さな醸造所がつくるビール)」と出合い、その個性や楽しみ方の多様性に魅力を感じたと言います。
 「帰国後もクラフトビール専門店に通うほどはまりました。でもそれは、あくまで趣味。大学卒業後は大手アパレルに就職しました」と袴田さん。しかし、徐々に「マニュアル化された大量生産・大量消費ビジネス」に疑問や虚しさを感じるように。「少量でいい、自分で作ったものを手渡しで届けるような仕事がしたい」。そんなとき心に浮かんだのが、クラフトビールでした。
 袴田さんは、ビールづくりを学ぶため横浜の小さなビール会社に転職しますが、醸造所の工場移転が決まり、再び「やりたいこと」とのジレンマを抱えることに。そんなとき「遠野市が地域おこし協力隊の制度を活用し、ホップを使ったビジネスの起業家を募集する」という記事が目に止まり、すぐに応募した袴田さん。事業計画書の提出や面接を経て採用が決定。同プロジェクトを通じて出会った仲間と3人で、遠野醸造を立ち上げました。

少しずつ広がるコミュニティ。
遠野は、散歩するだけで楽しい

「首都圏と比べれば圧倒的に商圏が小さいし、不安はあったけど、ホップの産地という絶対的な強みに可能性も感じた」と袴田さん。採用後半年間は全国の醸造所でビールづくりを学び、2017年4月に遠野へ。「まずはコミュニティづくりから」と、クラフトビールの魅力を知ってもらうためのイベントを定期的に開催し、袴田さんたちの思いに共感する輪を広げていきました。秋には物件が見つかり、2018年5月に店がオープン。想定以上の賑わいにホッとする一方で「年配の方々は『若者が行く店』と入りにくさを感じているみたい。幅広い年代の共感を集め、誰もが気軽に立ち寄れる場所にしていくのが課題」と話します。
「遠野の人は、自分の地元やルーツに対する誇りを持っている一方、よそ者に対してあまり壁をつくらない感じがします。宿場町だったことも関係しているのかな」。そう話す袴田さんに、遠野暮らしのよさを訊ねると「山が近く、景色も空気もきれい。その辺を散歩するだけで楽しいなんて、都会では味わえない感覚」と笑顔に。「遠野にはまだまだ魅力的な資源がたくさんある。ビールがそのつなぎ役となって、新たな可能性を発信できたら」と、これからの抱負も語ってくれました。

Q&A

Q1遠野暮らしで戸惑ったこと

冬期間の「水抜き(水道管の凍結防止)」です。私は青森市出身ですが、そこまで気温が下がらないので水抜きしたことがなかったんです。遠野って本当に寒いんだなあと思いました。

Q2移住を検討している人にアドバイスを!

あれこれ考えるより、まずはその場所に行ってみること。また、移住を「大きな出来事」と捉えすぎないこと。長い人生の中で「今はここで暮らしている」っていう感覚ぐらいがいいと思います。

Q3気軽に移住を捉えるにはどうしたら?

荷物を減らしておくこと、かな(笑)。実際、モノが少ないと移動への心理的なハードルはかなり下がると思います。私はアパレル時代転勤族だったので、いつも荷物が少なく引っ越しが楽でした。

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