二戸市へIターン
わたしの IWATE LIFE

二戸市観光協会コーディネーター
永井尚子ながいなおこさん
〈東京都出身 / 2012年に移住〉

憧れていた岩手の暮らしは
毎日がキラキラして見えます

東日本大震災をきっかけに、
いわてへの移住を決意

 東京で生まれ育ち、ずっと都会暮らし。ですが、昔から自然が大好きで、よく登山やキャンプに出かけていたという永井尚子さん。特に2008年に息子さんと旅した岩手県北の豊かな自然と暮らしのあり方に感銘を受け、「いつか移住したい」とずっと思っていたと話します。
 その「いつか」が現実になったきっかけは、東日本大震災。物流が止まりスーパーやコンビニに買い占めに走る人たちを見て「都会暮らしの弱さと怖さ」を実感した永井さんは、地方への移住を決意。一緒に暮らす息子さんとお母さんも賛成し、永井家の移住計画はスタートしました。

二戸を代表する景勝地・馬仙峡は「お気に入りの景色のひとつ」と永井さん。

 しかし希望地の岩手ではなかなか仕事が見つからず、足がかりにと全国に施設を持つリゾート運営会社に転職。生活が落ち着くまでは、と単身赴任した青森県で「地域おこし協力隊」という仕事の存在を知り、「協力隊になって移住する方法もある」ことに気づきます。
 「さっそく調べてみたら、本命だった県北地域の二戸市(にのへし)で募集があり、うれしくなりました。市の工芸品・浄法寺塗(じょうぼうじぬり)のファンでもあったので、地域おこし協力隊として二戸に関わりたいと思い、応募しました」。

観光協会の窓口で、市内外からのさまざまな問い合わせに対応するのも業務のひとつ。

地域の本当の魅力は
何気ない日常の中にある

 2012年11月から2015年3月まで地域おこし協力隊として活動し、現在は二戸市観光協会で働く永井さん。地元鉄道会社・IGRいわて銀河鉄道の観光部門と連携し、二戸の自然や文化、民俗を地域の人たちと一緒に楽しむツアーの企画・コーディネートを担当しています。
 「協力隊として働いていた時からこのツアーに携わっているのですが、観光の仕事の面白さとやりがいを実感し、国内旅行業取扱管理者の資格を取りました。これは今の職場に就職するうえでもプラスになりましたね」。

移住前から永井さんがファンだった浄法寺塗。二戸市は日本一の漆の産地でもあります。

 二戸の魅力は、自然から恵みをいただいて暮らす文化が当たり前に受け継がれているところ、と永井さん。「たとえば、二戸の人たちは春になると世代を問わず山菜の話題で盛り上がります(笑)。どこで採ってきたとか、味がどうだとか。郷土料理や手仕事、季節の行事にも自然のなかで培われた地域の文化が息づいている。そのひとつひとつが私にはキラキラして見えるんです」。
 東京から移住してきた永井さんだから見つけられる日常の中の宝物。二戸はこんなに素敵なところだよって、地域の人とも共有していきたいです、と語ってくれました。

永井さんがよく買い物に訪れる浄法寺町の「キッチンガーデン」。新鮮な野菜が安く手に入る産直が多いのも、岩手の魅力のひとつ。

「キッチンガーデン」の店内には、採れたての野菜や果物がいっぱい。お店の人においしい食べ方を教えてもらうことも多いとか。

Q&A

Q1岩手に来て変わったことは?

時間の使い方です。通勤も5分ぐらいですし、買い物もいい意味で選択肢が少ないので、迷う時間が減りました。その分の時間を、本を読んだり、家族と話す時間にすることができます。

Q2地域にとけ込むのに不安は?

最初は不安でしたが、みなさん親切にしてくれますし、息子や母もすっかりとけ込んでいるようです。学校や町内会の行事は地域とつながるいい機会。積極的に関わることが大事だと思います。

Q3ストレスの発散法を

釣りやスキーや山歩きに出かけたり、あちこちの温泉に出かけたり、北国の自然を思いきり楽しむこと。産直でおいしそうな食材を買って来て料理を作るのも、いい気分転換になります。

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