盛岡市へUターン
わたしの IWATE LIFE

株式会社チイキット代表取締役社長兼CEO
伊藤貴之いとうたかゆきさん
〈盛岡市出身 / 2014年に帰郷〉

岩手から、世界へつながるITで
地域をもっとワクワクさせたい

東京から、故郷岩手へUターン。
アプリ開発が起業への自信に

 岩手県盛岡市(もりおかし)で生まれ育ち、地元の大学のソフトウェア情報学部に進学。卒業後は上京し、大手IT企業に就職した伊藤さん。社内外のエンジニアとチームを組み、システム開発のコンサルティングや構築、運用などをトータルで請け負うプロジェクトに携わっていました。
 「年齢に関係なくスキルがものをいう業界。新人のうちからいろんな仕事をさせてもらったお陰で、着実に力がついたと思います」と振り返ります。

学生スタッフとの打ち合わせ。「学びが仕事でどう役立つか」を体験してほしいと、アルバイトも積極的に受け入れています。

 上京して1年が経った頃、伊藤さんは東京在住の大学OBによる交流会に参加。意気投合したメンバーたちとスマートフォンのアプリ開発を始めます。最初はあくまで趣味としての活動でしたが、クラウドソーシングサイトを通じてアプリ開発の依頼が来るようになり、評判もよかったことから、自分たちのスキルが通用する、という自信が生まれます。
 「その頃、エンジニアとしては今の仕事に物足りなさを感じていた」という伊藤さん。クラウドソーシングで実績を積んだことで「どこにいても仕事ができる」と確信したこと、また最新の技術や知識をもっと柔軟に取り入れてものづくりをしたいという思いから起業を決意。3年半務めた会社を辞め、岩手に戻ってきました。

パソコンとインターネットがあれば、どこでも仕事ができる。それがITの魅力、と伊藤さん。

転職があたりまえの時代。
もっと気軽に移住してもいいと思う

 2014年8月、伊藤さんはアプリ開発メンバーを含む数人と「株式会社チイキット」を設立。地域でも東京と同じように働ける場をつくろう、とクラウドソーシングによるアプリ開発で実績を重ねる一方、学生アルバイトを雇用し実践の場も提供しています。起業した当初はアパートを仕事場にしていましたが、業績が安定してきたこともあって、2015年5月から雄大な岩手山(いわてさん)を間近に臨(のぞ)む自然豊かな貸しオフィスに引っ越しました。

オフィスの農園で育てた野菜。土と触れ合うことが仕事の合間の癒しになっているそう。

 クライアントの多くは東京。時には海外のエンジニアともやりとりするという伊藤さん。世界を相手に仕事をしながら、オフィスの敷地内に小さな農園を作って野菜を育てたり、時間があれば近場の温泉に出かけるなど、岩手暮らしも満喫している様子。「家賃以外で物価の違いはあまり感じないけれど、岩手の野菜はやっぱりおいしい」と笑顔を見せます。
 「Uターンや移住に興味はあるけど仕事が見つかるか不安、とみんな言います。でも、それまでのスキルや人脈がなんとかしてくれる、というのが経験者としての実感」という伊藤さん。「1度や2度の転職だってそう珍しくない時代。深刻に考えすぎず、ちょっと岩手で働いてみようかな、という気持ちで来たっていいと思うんです」と話します。

チイキットのスタッフパーカーの背中には、「地域のワクワクと世界のドキドキを増やす」と思いを込めたスローガンがプリントされている。

Q&A

Q1岩手で起業してよかったことは?

東京で同じことをしても目立たないけど、岩手だとすぐに注目してもらえるところ。県の担当者や市長といった役職の人と知り合いになる機会が多いのも、地方ならではだと思います。

Q2移住に「これは必要」と思うことは?

最初は大変かもしれませんが、焦らず、しっかりと準備をすれば何も問題ありません。利用できる施設や補助は最大限利用して、移住ライフを楽しんでください!

Q3これから挑戦したいことは?

世界中から利用されるような、クラウドソーシングサービスを開発するのが今の目標。農業や観光といった岩手ならではのサービスの開発も手がけていきたいです。

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