研究レポート 岩手県農業研究センター
たまねぎ春まき作型におけるセルトレイ育苗法
 
【1 成果概要】
圃場での栽培期間が短いたまねぎ春まき作型においては、苗質の良否が本圃での生育や収量を大きく左右しますので、被覆肥料の有無、育苗方式(遮根育苗・地床育苗)、セルトレイ種類(200穴・288穴・448穴)を比較することにより、最適な育苗方法を明らかにしました。
慣行のネギ育苗培土を用いた場合、被覆肥料(マイクロロングトータル280 100日タイプ; チッソ12%、リン酸8%、カリ10%)をネギ育苗培土に対し重量比2%添加すると、苗質が向上し、収量が2割程度増加します(図1)。
288穴セルトレイで十分な苗質を確保できます(図1、図2)。

エラーバーは標準偏差を示す
図1 育苗方法が苗質および収量に及ぼす影響

図2 セルトレイ種類による苗の状況
【2 効果】
○ 苗質が安定し、たまねぎ安定生産に寄与します。
【3 留意事項】
(1) 遮根育苗、地床育苗の間に収量差は認められません。
(2) 288穴セルトレイで育苗した場合の育苗期間は加温育苗で60日程度です。ただし、無加温育苗の場合は10日程度育苗日数を伸ばします。
(3) 定植時の苗の目安は葉数3枚、根数12本前後、葉鞘径4mm程度です。
(4) 育苗はトンネルを設置して二重被覆した無加温ハウスで行います。
(5) 育苗培土は‘くみあいネギ専用培土(1L、約500g当り肥料成分: チッソ700mg、リン酸1500mg、カリ190mg)’を使用しました。
(6) 品種は‘もみじ3号’を用いました。
(7) 詳細については、「平成26年度試験研究成果PDF:622KB)」をぜひご覧ください。

【4 適応対象】
(1) 地帯  県中北部
(2) 対象者  営農指導者(農業普及員等)

 担当研究室
 県北農業研究所園芸研究室
 〒028-6222 九戸郡軽米町大字山内23-9-1
 TEL. 0195-47-1074 FAX. 0195-49-3011

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