研究レポート 岩手県農業研究センター
ホウレンソウケナガコナダニに対する
殺虫剤の防除効果と施肥の影響
 
【1 成果概要】
難防除害虫ホウレンソウケナガコナダニに対する新規薬剤の防除効果と同時に、県内のほうれんそう栽培で広く用いられている有機入り配合肥料の影響について明らかにしました。
スミチオン乳剤2,000倍の子葉期散布とカスケード乳剤4,000倍の4葉期散布を組み合わせると、薬剤を散布しない場合に比べて35%程度まで被害が減少します。
化学肥料を用いると、県内のほうれんそう栽培で広く用いられている有機入り配合肥料に比べて、ホウレンソウケナガコナダニ密度が低く、被害を少なくできます(図1)。
被害を防ぐためには、農薬による防除だけでは限界がありますので、有機入り配合肥料を施用しないなど、総合的な対策が必要です。
 
図1 ホウレンソウケナガコナダニ

※同一アルファベットは有意差のないことを示す(Tukey HSD test; p<0.05)
図2 肥料がコナダニの増殖に及ぼす影響
 2回の薬剤散布で被害株率を35%程度まで減少させますが、防除効果には限界があるため、増殖源となる有機入り配合肥料を施用しないことが重要です!!
【2 留意事項】
(1) 農薬の安全使用上、使用時期を厳守してください(スミチオン乳剤:収穫21日前まで、平成26年10月22日現在)。
(2) 薬剤散布量は300L/10aで実施しました。
(3) スミチオン乳剤2,000倍を子葉期に処理した際の薬害は確認されていません。
(4) スミチオン乳剤2,000倍の農薬費はカスケード乳剤4,000倍の1/3程度です。
(5) 試験に用いた有機入り配合肥料‘BBぼかし入り822’は有機質材料を60%以上含んでいます。
(6) 詳細については、「平成26年度試験研究成果PDF:492KB)」をぜひご覧ください。

 担当研究室
 県北農業研究所園芸研究室
 〒028-6222 九戸郡軽米町大字山内23-9-1
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