研究レポート 岩手県農業研究センター
美味しくて栽培しやすい中生うるち水稲新品種「岩手107号」
 
【1 「岩手107号」の特徴】
(1)  食味は「あきたこまち」より優れます。
 「あきたこまち」に比べてご飯の外観、味が良く、粘りは強く、総合評価が優ります(図1)。
(2)  優れた栽培特性をもちます。
 稈長(背丈)が低く、「あきたこまち」より倒れにくい品種です(図2、表1)。
 障害型耐冷性は極強です(表1)。
 いもち病抵抗性は「あきたこまち」より強い品種です(表1)。
 割れ籾が「あきたこまち」より少ない品種です(図3)。
(3)  多収で「あきたこまち」並みの玄米品質です(表1)。
 

図1 「岩手107号」の食味の特徴
(「あきたこまち」との比較)
注1) 平成23〜26年の5回の試験平均値
注2) 評価値は基準の「あきたこまち」を0として、基準より優れる場合や強い場合をプラス、劣る場合や弱い場合をマイナスとし、-3から+3の7段階で評価した値。

岩手107号 あきたこまち
図3 「岩手107号」の割れ籾率
(平成24〜26年の平均値)
 ※エラーバーは標準誤差

図2 「岩手107号」の稈長
左:岩手107号
右:あきたこまち
表1 「岩手107号」の主要特性(奨励品種決定本調査 標肥区 平成24〜26年)
品種・系統名 出穂期
(月/日)
成熟期
(月/日)
稈長
(cm)
穂長
(cm)
穂数
(本/m2
耐倒伏性 障害型
耐冷性
いもち病抵抗性 玄米収量 千粒重
(g)
玄米
品質
葉いもち 穂いもち kg/a (%)
岩手107号 8/4 9/16 73 19.0 455 やや強 極強 中〜やや強 やや強〜強 65.0 107 22.4 3.0
あきたこまち 8/1 9/13 82 18.1 469 やや弱 やや弱 61.0 100 22.0 3.0
 注1)玄米品質は検査等級1等上、1等中、1等下、2等上……を1,2,3,4……と数値化して平均した。
 
【留意事項】
(1)  栽培法は検討中です。
(2)  栽培適地は盛岡市(玉山区含む)以南から北上市以北の標高240m以下の平坦部、及び旧宮古市以南の沿岸部標高100m以下の20,000haです。

 担当研究室
 技術部作物研究室
 〒024-0003 北上市成田20-1
 TEL. 0197-68-4417、FAX. 0197-71-1083

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