代かき同時打ち込み式点播機を用いた水稲湛水直播栽培法

 米価の低迷、農業労働力の減少、大区画圃場整備等、稲作の省力・低コスト化に直播栽培の導入が不可欠となっている。代かき同時打ち込み式点播機を用いた水稲湛水直播栽培(点播直播)は播種精度が高く、株状に播種されることから移植に類似した生育特性を示し、他の播種方式より安定した生育を示す。


図1 点播機の概要図

播種作業の状況

株形成の状況
代かきと同時に土中に種子を打ち込む
(播種時の水深は1cm未満、事前に代かき・均平作業を行う)
★点播栽培の特徴
○株の形成
 移植栽培に類似した生育特性
○耐倒伏性の向上 適正な播種深 0.5〜1.0pの確保により耐倒伏性が向上
         

図2 苗立ち本数と収量の関係(H11〜14あきたこまち)

図3 播種量と苗立ち本数(H11〜14あきたこまち)
実線は、苗立ち本数20本範囲毎の収量の平均値及び点線はその標準偏差 点線は、苗立ち率80,70,60,50,40%を想定した苗立ち本数の理論値
           
★管理のポイント
○播種量 乾籾 5s/10aを目標に播種する
○苗立ち本数 目標苗立ち本数 100〜120本/m2の確保により、480〜500s/10aの収量が期待できる
○播種後落水管理 出芽・苗立ちの向上のため、播種後出芽始めまで(約7〜14日間)落水状態で管理
     
★直播栽培導入のねらい
導入対象 直播栽培導入のねらい
個別経営  水稲規模拡大   春作業の省力化、労働集中の回避
 複合作目拡大   春作業の省力化、稲作部門労働力の削減、育苗労力の解消
集落営農等の営農組織  省力化、軽労化、育苗労力の解消

担当研究室
 農産部 水田作研究室 
 〒024−0003 北上市成田20−1
 TEL. 0197-68-4412、FAX. 0197-71-1081

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