土壌中カリ40mgで水稲無カリ栽培ができる

 県内水田土壌中の交換性カリ含量は年々増大している。前作跡地の交換性カリ含量が40mg/100g以上と診断された水田では、水稲無カリ栽培が可能である。



 S54〜57に実施した調査では、交換性カリ含量が40mg/100g以上の圃場は、全体の10%以下であった。
 しかし、H6〜9の調査では、全体の20%以上となった。

 全体的に、県内の水田土壌中にカリが蓄積している傾向が認められる。

図1 県内水田土壌の交換性カリ含量の推移

 土壌中の交換性カリ含量が増加するにつれ、カリ肥料施用による増収効果は小さくなる。交換性カリ含量が乾土100gあたり40mg以上と診断された水田では、カリ無施用でも生育・収量および玄米品質は劣らず、無カリ栽培が可能である。


図2 交換性カリ含量別のカリ施用効果


収量増加指数
 カリ無施用区の収量を100としてカリ施用区の収量を指数化したもの(追肥効果については、カリ無追肥区の収量を100としてカリ追肥区の収量を指数化したもの)。

 黒ボク:n=31、非黒ボク:n=13、追肥効果:n=27


 無カリ区とカリ施用区の成熟期形質と収量・収量構成要素(平成13年度)
試験地点と 交換性 成熟期形質  全重  わら重  精玄  u籾数  登熟  玄米
カリ施用量 カリ含量 稈長  穂長  u穂数  米重  歩合  千粒重  等級
(基肥+追肥) (mg/100g) (cm)  (cm)  (本)  (kg/a)  (kg/a)  (kg/a)  (千粒)  (%)  (g)
北上 ( 0+0) 26.5 80.0  17.9  458  144  73.6  47.0  27.1  83.3  23.0  1等
北上 (10+2) 26.5 80.2  18.0  445  154  77.2  50.6  26.8  85.0  22.2  1等
太田 ( 0+0) 42.8 76.7  17.4  520  167  71.6  63.0  33.4  84.8  22.7  1等
太田 (10+2) 42.8 77.8  17.6  493  165  72.9  58.6  34.8  76.4  22.3  1等
注)土壌タイプはいずれも黒ボク土。

 担当研究室
 生産環境部 土壌作物栄養研究室
 〒024-0003 北上市成田20−1
 TEL. 0197-68-4423、FAX. 0197-71-1085

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