優良県有種雄牛「糸晴清」「信菊徳」の作出

 平成8年度産肉能力検定(直接法)で選抜された候補種雄牛8頭について、平成11年度に同検定(間接法)を実施し遺伝的産肉能力を推定した。その結果、2頭の候補種雄牛の検定成績が特に優れていたことから、凍結精液の供給を開始した。



【間接法成績の概要】
 「糸晴清」は皮下脂肪厚及びロース芯面積で良好な値を示し、「信菊徳」はロース芯面積・皮下脂肪厚で平均を下回ったものの、日増体量に優れた。

 脂肪交雑は「糸晴清」2.8、「信菊徳」2.9と両牛とも優れた成績であった。

糸晴清:調査牛No.5

信菊徳:調査牛No.8


【産肉能力の特徴】

 これらの種雄牛における産肉能力の特徴は脂肪交雑が入り易い点であり、上物率(4等級以上割合)は2頭とも 100%で、全国の80.1%を上回った。

 一般肥育においても、良い結果が期待され、「糸晴清」は現場でも好成績を示している。

【現場肥育成績の概要】
 判明している「糸晴清」産子現場肥育成績では、BMSbフ平均が7.6(出荷月齢26.3ヶ月)と優れ、脂肪交雑の推定育種価は+2.8σで、「北国7の8」に比肩する値である。

 また、「信菊徳」の母牛脂肪交雑の育種価が+4.6σと県内雌牛中トップであり、その産肉能力に大きな期待が寄せられている。
表2 「糸晴清」の現場肥育成績(H13. 3. 9現在)

※データは全て(社)岩手県肉牛生産公社での肥育成績

 担当研究室
 畜産研究所 種山畜産研究室
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